代表取締役 柳沢 明子

私が助産師になろうと思った看護学生の頃から、少子化が進んでいるとは言われていましたが、「将来子どもが産まれなくなるなんてことは絶対にないだろう。だから、助産師の仕事が無くなることは絶対ないだろう。」そう思っていました。

それから約30年が経ち、時代はものすごい勢いと速さで変化していき、今や合計特殊出生率は1.36（2019年推計）にまでなってしまいました。子どもが生まれることが私たちにとって本当に貴重なことになってきています。

社会の中で赤ちゃんを見かけることが少なく、妊娠中も産後も知らないことだらけの毎日。不安にならない方がおかしいです。大事な赤ちゃんをきちんと育てなければいけないというプレッシャーに、ママもパパも押しつぶされそうになっています。

私は平成19年に自宅で助産院を開業しました。それ以前から近隣の市町村でも、助産師として長年活動してきました。行政も病院も、変化していく時代の中で、困っているママたちや赤ちゃんのために、何かできることはないか探しながら、精いっぱい頑張ってくれている姿をずっと見てきました。でも、それぞれできることには限界があります。妊娠中から育児の時期の問題は、時間が経過し赤ちゃんたちが大きくなり成長していくことで解決できていくことも少なくなく、そのうち解決されるから～と流されていきがちです。

でも、赤ちゃんやママたちは「今」困っている。なんとかしたいけれど、今までの形にこだわっていたら、困っている赤ちゃんやママ、パパ、家族は辛いままになってしまう。そんな状況を打破するべく、全国で訪問看護ステーション、それも『母子特化型』という新しい形の訪問看護ステーションが開設され活動しているのを知りました。是非私たちの地域でもやっていきたい！そんな思いで仲間と法人を立ち上げ、訪問看護ステーションを開設いたしました。

妊娠中から産後のママたちのカラダや心を守ることは、赤ちゃんや子供たちを育むためには必要不可欠です。医療的ケアがあってもなくても、（※医師からの訪問看護指示書が必要です。主治医へ訪問看護の利用意思を伝えてください）毎日の生活の中で授乳や保育、発育や発達などの面で不安や心配がある場合には、ぜひ相談してください。

訪問看護は必要ないという方にも、妊娠中から育児期間、更年期など様々な年代の方を対象に各種教室も企画開催しています。

お子さんやママ・ご家族それぞれが自分らしく毎日を過ごせるように、少しでも安心して過ごせるように、私たちはこれからも応援していきます！